では、オリジナルのメニューを作成する為の準備をしていきましょう。
AutoCAD LT 、IJCAD (LT)、BricsCAD で若干手法が異なりますのでそれぞれ解説していきます。
お使いのCADに該当するものを読んでいって下さい。
フォルダ位置等は Windows7 を使用する前提で表記されています。
まず、準備として次のフォルダを作成してください。
C:\Users\username\appdata\Local\MyTool\
但し、username 部分は、各自のログイン名です。
このフォルダを、CAD側から認識できるように、関連付けの為パスを設定していきます。
(パスとは、ファイルやフォルダの位置を正確に表すための表記です)
パスの設定は、OPTIONS
コマンドを実行して設定します。
まずカーソルをコマンドラインに合わせ、キーボードで OPTIONS と入力し、Enterキーを押します。
どのCADでもそれぞれOptionダイアログ(設定の為のダイアログ)が立ち上がります。
◆
AutoCAD
LTの準備
OPTIONSコマンドのダイアログボックスで下記のようにパスを設定します。
[ ファイル ] タブの 「サポートファイルの検索パス」を選択し、[参照(W)]ボタンをクリックします。
先程作った C:\Users\username\appdata\Local\MyTool\ のフォルダのパスを選択、追加します。
追加したパスを、[上へ移動(U)]ボタンで最上位に移動させます。
次に、下記パス位置から Custom.cuix というファイルをコピーし、上記で設定したフォルダ、C:\Users\username\appdata\Local\MyTool\ の中にに貼付けます。
C:\Users\username\appdata\Roming\Autodesk\AutCAD LT
2014\R20\jpn\Support\Custom.cuix
更に、ファイルの名前を MyTool.cuix に変更します。
C:\Users\username\appdata\Local\MyTool\MyTool.cuix
となります。
次に、カーソルをコマンドラインに合わせ、キーボードから MENULOAD
と入力します。
[参照(W)]ボタンをクリックし、MyTool.cuix
のファイルを選択・指定します。
引き続き、[ロード(L)]ボタンをクリックし、MyTool.cuix のメニューを読み込みます。
◆
IJCAD (LT)の準備
OPTIONSコマンドのダイアログボックスで下記のようにパスを設定します。
[ ファイル ] タブの 「メニューファイルの検索パス」を選択し、[参照(W)]ボタンをクリックします。
.
次に、下記のサイトを開き、ユーザ登録をしてログインします。
左側の「サポート」メニューをクリックし、中央で「IJCAD2013関連ドキュメント」をクリックします。
次のページの「IJCAD2013メニューカスタマイズサンプル.zip」をダウンロードします。
引き続き、ダウンロードしたファイルを解凍します。
解凍して得た MyMenu.cui ファイルをコピーし、上記フォルダに貼付けます。
ファイル名を MyTool.cui に変更します。
C:\Users\username\appdata\Local\MyTool\MyTool.cui となります。
次に、カーソルをコマンドラインに合わせ、キーボードから MENULOAD
と入力します。
[参照(W)]ボタンをクリックし、MyTool.cui
のファイルを選択・指定します。
◆
BricsCAD
の準備
OPTIONSコマンドのダイアログボックスで下記のようにパスを設定します。
右端に表示された[ ... ] のボタンをクリックしてフォルダーリストのダイアログを開きます。
[ フォルダーを追加 ] のボタン(紙の絵のアイコン)をクリックします。
新規に追加された行の右端に表示された[ ... ] のボタンをクリックし、表示されたダイアログから先程作った C:\Users\username\appdata\Local\MyTool\ のフォルダのパスを選択、追加します。
この時点での準備はここまでです。
次回からはいよいよメニューのカスタマイズを始めていきます。
次回更新は 7月5日(金)を予定しています。
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