2013年10月25日金曜日

AutoCAD LT リボンのカスタマイズ(2)

前回から引き続きAutoCAD LT リボンのカスタマイズを続けます。

更に、新たなリボンを作成します。
カスタマイズダイアログを立ち上げて、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 から 「パネル」 を右クリックし、「リボンを新規作成」をクリック実行します。
新たにできたリボンの名前を「MyTool_作成」とし、右側の「プロパティ」で「表示テキスト」欄を「作成」とします。

CaLT_Rbn4_1

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」を右クリックし、「ドロップダウンを新規作成」をクリック実行します。

新たなドロップダウンをクリックし、右側の「プロパティ」領域で、「名前」を「長さ寸法」、「動作」欄を「最新で分割(静止文字)」、「ボタンスタイル」欄を「大-文字付き(縦)」、「小さいイメージ」欄を「dimhor.bmp」、「大きいイメージ」欄を「dimhor_32.bmp」とします。

CaLT_Rbn4_2

左下の「すべてのコマンド」欄から「水平・垂直 長さ寸法直列記入」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」に貼付けます。

新たにできた「水平・垂直 長さ寸法直列記入」を「長さ寸法」の「基本コマンド」の下に移動します。

CaLT_Rbn4_3

同様に、左下の「すべてのコマンド」欄から「平行寸法直列記入」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」に貼付けます。

新たにできた「平行寸法直列記入」を「長さ寸法」の「水平・垂直 長さ寸法直列記入」の下に移動します。

CaLT_Rbn4_4

もうひとつ、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」を右クリックし、「ドロップダウンを新規作成」をクリック実行します。

新たなドロップダウンをクリックし、右側の「プロパティ」領域で、「名前」を「ブロック」、「動作」欄を「最新で分割(静止文字)」、「ボタンスタイル」欄を「大-文字付き(縦)」、「小さいイメージ」欄を「benki.bmp」、「大きいイメージ」欄を「benki_32.bmp」とします。

CaLT_Rbn5_1

左下の「すべてのコマンド」欄から「ブロック挿入 便器」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」 > 「ブロック」に貼付けます。

更に、「すべてのコマンド」欄から「ブロック挿入 洗面器」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」 > 「ブロック」に貼付けます。

CaLT_Rbn5_2

「MyTool_作成」のパネルで、「長さ寸法」と「ブロック」は、大-文字(縦)のドロップダウン仕様による構成でしたが、次の「鉄骨鋼材」は、小-文字の横付きで縦に並べる仕様とします。

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」を右クリックし、「サブパネルを新規作成」をクリック実行します。

CaLT_Rbn5_3

左下の「すべてのコマンド」欄から「H形鋼 広幅系」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」下の無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)
因みに、複写のドラッグ&ドロップは、[Ctrl]の同時押しが一般設定です。

新たな行の「H形鋼 広幅系」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

もうひとつ行を追加し、「H形鋼 細幅系」を組込みます。

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」 を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。

左下の「すべてのコマンド」欄から「H形鋼 細幅系」を、左上の「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」 の下に新たに作成した「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)

新たな行の「H形鋼 細幅系」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

CaLT_Rbn5_4

もうひとつサブパネルを作成し、「線分系」の各コマンドを組込みましょう。

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」 を右クリックし、「サブパネルを新規作成」をクリック実行します。

CaLT_Rbn5_6

左下の「すべてのコマンド」欄から「振分線分」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」下の無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)

新たな行の「振分線分」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

もうひとつ、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。

左下の「すべてのコマンド」欄から「中間点通過線分」を、左上の「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」 の下の新たな「行」にドラッグ&ドロップで複写します。

新たな行の「中間点通過線分」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

更にもうひとつ、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。

左下の「すべてのコマンド」欄から「矢印線分」を、左上の「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」の下の新たな「行」にドラッグ&ドロップで複写します。

新たな行の「矢印線分」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

CaLT_Rbn5_9

左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」をクリックし、「区切りを追加」を実行して、区切りを「ブロック」と「サブパネル1」間に移動しましょう。


それでは、「MyTool_設定」と「MyTool_作成」のパネルを、「MyTool」タブに組込みましょう。
「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 をコピーし、すぐ上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「タブ」の「MyTool」に貼付けます。

同様に、「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」をコピーし、すぐ上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「タブ」の「MyTool」に貼付けます。

CaLT_Rbn6

今回作った「MyTool」のリボンをワークスペースに登録しましょう。
ワークスペースの「製図と注釈 既定」をクリックし、右側の「ワークスペースの内容」領域で「ワークスペースをカスタマイズ」ボタンをクリックします。

左側の「部分カスタマイズファイル」 > 「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「タブ」 の 「MyTool」 欄をチェックします。

CaLT_WorkSpace30

右側の「ワークスペースの内容」領域に戻り、「完了」ボタンをクリックします。

ここで、カスタマイズを保存しましょう。
まず、[適用]ボタンをクリックし、カスタマイズ実行を待ちます。
引き続き、[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。

ワークスペースが「製図と注釈」で、リボンのタブを「MyTool」にした場合におけるインターフェースのリボンは下の図のようになります。  CaLT_InterFace40

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リボンのカスタマイズは今回で一旦終了します。

ブログは次回からのリニューアル準備の為にお休みを頂き、次回更新は11月下旬を予定しています。

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2013年10月18日金曜日

AutoCAD LT リボンのカスタマイズ(1)

今回からは、リボンのカスタマイズについて解説してゆきます。

リボンはツールバーと同様に、アイコンの図柄によりコマンドを選択するものであり、アイコンの画像データ(ビットマップファイル)が必要となります。

ビットマップファイルは各自で作成していただくことになります。  ここでは、MyToolという名前のリボンを作成し、今までに作成したコマンドを貼り付けて、アイコンから実行できるようにしてゆきます。

カスタマイズダイアログ左上「すべてのカスタマイズファイル」領域の「MYTOOL」>「リボン」から「タブ」を右クリックし、「タブを新規作成」をクリック実行します。

新たにできたタブの名前を「MyTool」とします。

右側の「プロパティ」領域の「既定の表示」欄を「ワークスペースに追加しない」としましょう。
これは、今後作られるワークスペースも含め、ワークスペースへ自動的に組込まれなくするためのものです。

CaLT_Rbn1_1  CaLT_Rbn1_2
 次に、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」から「パネル」を右クリックし、「リボンを新規作成」をクリック実行します。
新たにできたリボンの名前を「MyTool_設定」とし、右側の「プロパティ」で「表示テキスト」欄を「設定」とします。

CaLT_Rbn2_1  CaLT_Rbn2_2
ここでのパネルの構成は、それぞれの行を小アイコンで小-文字の横付きとし、縦3列に並べる仕様とします。
その他にパネルの構成は、大アイコンで大-文字の縦書きでドロップダウン仕様などがありますが、そのなかのひとつの仕様でパネルを作成するものです。

左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」から「MyTool_設定」を右クリックし、「サブパネルを新規作成」をクリック実行します。

CaLT_Rbn3_1  CaLT_Rbn3_2
左下の「すべてのコマンド」欄に、この講座で今までに作成したコマンドが追加されています。

「すべてのコマンド」欄から「用紙・縮尺設定」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の
「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」下の無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)
因みに、複写のドラッグ&ドロップは、[Ctrl]の同時押しが一般設定です。

CaLT_Rbn3_3

「サブメニュー1」 > 「用紙・縮尺設定」をクリックし、右側「プロパティ」の「ボタンスタイル」欄を「小-文字付き」とします。

次に、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」から「サブパネル1」を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。  CaLT_Rbn3_4

左下の「すべてのコマンド」欄から「図面範囲設定」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」下の新たにできた無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。

CaLT_Rbn3_5

「サブメニュー1」 > 「図面範囲設定」をクリックし、右側「プロパティ」の「ボタンスタイル」欄を「小-文字付き」とします。
同様に、「サブメニュー1」に新たな行を作成し、「すべてのコマンド」欄から「スナップ角度」をドラッグ&ドロップで複写します。

CaLT_Rbn3_6

「サブメニュー1」 > 「スナップ角度」をクリックし、右側「プロパティ」の「ボタンスタイル」欄を「小-文字付き」とします。

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ここで、一旦、カスタマイズを保存しましょう。
まず、[適用]ボタンをクリックし、カスタマイズ実行を待ちます。
引き続き、[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。


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次回も引き続きリボンのカスタマイズを進めて行きます。
次回更新は10月25日(金)を予定しています。

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CustomARCH LT 電気設備

2013年10月4日金曜日

AutoCAD LTツールバーのカスタマイズ(2)

前回から引き続きAutoCAD LT ツールバーのカスタマイズを続けましょう。

再度「部分カスタマイズ ファイル」の「MYTOOL」の「ツールバー」を右クリックし、「新規ツールバー」をクリック実行します。 

ツールバーの名前を「線分系」とし、右側の「プロパティ」欄で「既定の表示」を「ワークスペースに追加しない」とし、「エイリアス」行の右端のボタンをクリックして表示される「エイリアス」ダイアログボックスで「TB_MT_LINES」と入力します。

新たなツールバー「線分系」をコピーし、その上部の「MyTool」に貼付けてフライアウトとします。

新たにできた 「MyTool」 > 「線分系」をクリックし、「プロパティ」の小さいイメージ欄に dline.bmp と、大きいイメージ欄に dline_32.bmp と入力します。
(.bmpファイルの検索可が条件)

CaLT_Menu23

左下の「コマンド」欄の「振分線分 MYTOOL」をクリックし、右側の「プロパティ」で小さいイメージ欄に dline.bmp と、大きいイメージ欄に dline_32.bmp と入力します。

左下の「コマンド」欄の「振分線分 MYTOOL」をコピーし、「MYTOOL」 > 「ツールバー」 > 「設定」欄に貼付けます。

 CaLT_Menu24

同様に「コマンド一覧」から下記のコマンドをクリックし、「小さいイメージ」と「大きいイメージ」欄にビットマップファイル名を記述します。更に同コマンドをコピーし、「ツールバー」 > 「線分系」欄に貼付けます。

コマンド名 小さいイメージ 大きいイメージ
中間点通過線分 centerln.bmp centerln_32.bmp
矢印線分 addarrow.bmp addarrow_32.bmp
 
CaLT_Menu25

以上の例題に倣って、これまでに作成してきたコマンドをツールバーにフライアウト化して組み込んでゆきましょう。  「部分カスタマイズ ファイル」の「MYTOOL」の「ツールバー」を右クリックし、「新規ツールバー」をクリック実行することから始めます。  ツールバーの名前はそれぞれ「寸法記入」、「ブロック挿入」、「鉄骨鋼材」とします。

各ツールバー用のコマンドは以前のレッスンで定義されており、それぞれのコマンドをコピーし対応するツールバーに貼付けることになります。

その際、それぞれのコマンドについて、「プロパティ」で「小さいイメージ」と「大きいイメージ」にビットマップファイルを指定し忘れないでください。

更に、各ツールバーをコピーし、その上部の「MyTool」に貼付けてフライアウトとします。

 CaLT_Menu30

「部分カスタマイズ ファイル」 > 「MYTOOL」 > 「ツールバー」 > 「MyTool」に、5つのフライアウトが組み込まれたことが理解できるでしょう。

ここで、左上の「ワークスペース」の「製図と注釈 既定」および「AutoCAD LT クラシック」それぞれについて、右上「ワークスペースの内容」の「ツールバー」欄を整理しましょう。

「AutoCAD LT クラシック」の「ツールバー」にある「MyTool(グループ:MYTOOL)」は残すのですが、それ以外の「○○○(グループ:MYTOOL)」を削除します。

 CaLT_WorkSpace20  

 一旦、カスタマイズを保存しましょう。
まず、[適用]ボタンをクリックし、カスタマイズ実行を待ちます。
引き続き、[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。 

AutoCAD LTのインターフェース(作図画面)に、「MyTool」ツールバーが表示されます。
ツールバーエリアの好みの位置に固定させると良いでしょう。

CaLT_InterFace20

「MyTool」ツールバーに5つのフライアウトが組み込まれており、それぞれのフライアクトからアイコンをクリックしてコマンドが実行できることを確認してみてください。

ツールバーの一例として、弊社が同様の手法で開発したツールのCustomARCH LT のツールバーの画面です。

CaLT_InterFace30

設定、線分系、柱・軸組材、鉄骨鋼材、サッシ・建具、ブロック挿入、各種記号、ハッチ、文字記入、寸法記入のフライアウトがあり、それぞれのフライアウトに多数のアイコン(コマンド)を組み込んでいます。

AutoCAD LTでもこのようなツールバーを作成することができます。
それぞれのユーザが、各自の作業にとって便利になるツールバーを作成し、活用されることを願っています。

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次回更新は1週間お休みを頂き、 10月18日(金)を予定しています。

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