◆ ポップアップメニューの表示
続けてコマンドを作成しメニューに加えます。
「新規コマンド」のボタンをクリックし、新たなコマンドを作成します。
右側の「プロパティ」欄で、名前を「H形鋼 広幅系」とします。
続いて、マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。
^C^C$M=$(if,$(eq,$(getvar,clayer),STEEL),,-layer;M;STEEL;C;4;;;)$p0=MYTOOL.H-WIDE;$p0=*;
説明欄には「H形鋼(広幅系)のポップメニューから鋼材を選択・挿入」と入力しましょう。
左下の「コマンド」欄の「H形鋼 広幅系」をコピーし、「MYTOOL」>「メニュー」>「MyTool」>「H形鋼挿入」欄に貼付けます。
もうひとつ、「新規コマンド」のボタンをクリックし、新たなコマンドを作成します。
右側の「プロパティ」欄で、名前を「H形鋼 細幅系」とします。
続いて、マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。
^C^C$M=$(if,$(eq,$(getvar,clayer),STEEL),,-layer;M;STEEL;C;4;;;)$p0=MYTOOL.H-SLIM;$p0=*;
説明欄には「H形鋼(細幅系)のポップメニューから鋼材を選択・挿入」と入力しましょう。
左下の「コマンド」欄の「H形鋼 細幅系」をコピーし、「MYTOOL」>「メニュー」>「MyTool」>「H形鋼挿入」欄に貼付けます。
次に、プルダウンメニューの表示状況をワークスペースで整えます。
左上「全てのカスタマイズファイル」欄の「ワークスペース」で「製図と注釈 既定」を選択します。
右側の「メニュー」欄を表示し、下記の項目をワークスペースから削除します。
Oスナップ(グループ:MYTOOL)
H形鋼 広幅系(グループ:MYTOOL)
H形鋼 細幅系(グループ:MYTOOL)
引き続き、左上「全てのカスタマイズファイル」欄の「ワークスペース」で「AutoCAD LTクラシック」を選択します。
右側の「メニュー」欄を表示し、下記の項目をワークスペースから削除します。
Oスナップ(グループ:MYTOOL)
H形鋼 広幅系(グループ:MYTOOL)
H形鋼 細幅系(グループ:MYTOOL)
ここで、CUIを閉じましょう。
[適用(A)]ボタンでカスタマイズを実行し、[OK(O)]ボタンで閉じます。
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プルダウンメニュー「MyTool」の「H形鋼挿入」から「H形鋼 広幅系」または「H形鋼 細幅系」を選択すると、それぞれのポップアップメニューが表示されます。
ここではH形鋼を例題としてポップアップメニューの活用について説明してきました。
この手法は、アイコンやスライドを作成する必要もなく、多数の分岐を有するコマンドを実行する際に便利です。
つまり、DIESEL式によるマクロでは、マクロ内部で多数のオプションや変数を組み込むことは適しておらず、ポップアップメニューやイメージタイルメニューなどの補助的メニューを利用せざるを得ないことになります。
DIESEL式のマクロによるカスタマイズ以外に、LISPその他の言語によるコマンドを作成しメニューに組み込む手法もあります。但し、AutoAD LTなどの所謂LT版では不可能です。
LISP言語によるカスタマイズについてはいずれ当ブログで取り扱いを予定しております。
(対象:AutoCAD、IJCAD、BricsCAD)
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次回からはツールバーのカスタマイズについて解説していきます。
次回更新は1週間お休みを頂き、 9月27日(金)を予定しています。
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メニューカスタマイズのノウハウを駆使して開発した「AutoCAD LT」 対応の建築・設備設計支援ツール『CustomARCH LT』がAutoCAD LT 2014に対応致しました。
製品詳細については下記でご紹介しています。
CustomARCH LT 建築
CustomARCH LT 電気設備
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